サム・ベネットのマスターズ16位ではね上がるアマチュアの“商品価値” 広告効果1000万ドル超
なにしろ、ベネットは、日曜日の第3ラウンドはラームとケプカ、最終日は全米王者のコリン・モリカワと同組でプレーした。少なくとも最低8時間はテレビに映し出されていた。それだけではない。父親の最期の言葉を腕にタトゥーしたり、試合中断の最中に寒さ対策のウエアを買いに出かけたなど、話題がたっぷり。
マスターズ期間中にインターネットでのベネット検索件数がはね上がり、それだけで広告効果が1000万ドル以上になったという。
これからベネットをイメージキャラクターに起用したいスポンサーがどんどん現れてくる。
マスターズでは、「優勝できるためのものは持っている」と自信をつけ、出場資格のある6月の「全米オープン」、7月の「全英オープン」とメジャー3戦で活躍すれば、さらにベネットの価値は高まり、ラームが稼いだマスターズ優勝賞金をあっという間にクリアするのは間違いなさそうだ。
(ゴルフライター・吉川英三郎)