DeNAバウアーが5.3一軍デビュー決定だが…「中4日志願」は諸刃の剣にならないのか?
■日本は先発6人を「中6日」を回すのが基本
しかし、そうなると先発ローテが崩れかねない。日本の先発ローテは6人を中6日で回すのが基本。今のところ、DeNAでこの日程通りに投げているのは左腕エースの今永くらい。雨天中止や最初から2連戦の変則日程、トミー・ジョン手術明けの平良もローテの一角を占めるなど、登板間隔がまちまちになっているのは仕方ない。
それでも大まかな陣容は固まってきている。今後、スムーズに中6日でローテが組めそうな時、バウアーが中4日を希望した場合はどうなるか。首脳陣も先発ローテの配置に困らないか。
ロッテで一軍投手コーチ経験のある小林雅英氏(現エイジェック野球部総合投手コーチ)は「一見、大変そうに思えますが」と、こう言う。
「先発投手にも成績や能力に応じた優先順位がある。その順位が高い選手から、中6日なり中4日なりで配置し、残りを当てはめていけばいいだけ。実はそれほど大変な作業でもないんです。もちろん、投手によって中5日になったり、中6日になったりと、登板間隔が一定しないケースも出てくる。そこはきちんとコーチが意図を説明し、さらに優先順位の高い投手が結果を出していれば、文句は出ません。どうしても登板日を合わせるのが難しければ、いったん登録を抹消したり、二軍戦で調整登板させることだってできますからね」