大商大の両腕2人、東洋大のドクターK…今秋ドラ1位候補 即戦力大学生投手3人の武器と課題
細野春希(東洋大)には巨人と阪神が熱視線
12球団が今秋ドラフトの1位候補にリストアップ。目玉になるかもしれないのが、この155キロ左腕だ。
東京の東亜学園高時代は最速140キロ。東洋大進学後、本格的にトレーニングを始めると、1年秋に148キロ、2年春に150キロと頭角を現した。セ球団の関東担当スカウトがこう言う。
「直球の球筋がいいので、140キロちょっとでも打者を押し込める。ゆったりとしたフォームから、ヒジを柔らかく使えるので、打者の手元でボールが伸びる。縦に大きく割れるカーブ、鋭く曲がるスライダー、スプリットもいい。奪三振率が高く、巨人、阪神が熱心にマークしています」
課題はコントロール。このスカウトが続ける。
「球が高めに浮くことがあって、修正されたと思ったら、今年になってぶり返している。だいたい1試合で3、4四球は出すから、自滅してしまうことがある。インステップするため、腰がひねり切れずに右打者のインコースに投げ切れていない」と指摘する。