巨人大勢が“クセバレ”に疑心暗鬼…広島戦3試合連続失点中、フル回転の疲労だけじゃない
しかし、打たれる原因はそれだけではない。深刻なのは広島戦である。現在3試合連続失点中。同戦の防御率は12.00と突出して悪く、大勢も「研究されている感じがする」と疑心暗鬼になっているのだ。セ球団のスコアラーがこう指摘する。
「広島戦で2日連続やられた傾向として、決め球の低めのフォークを見極められ、ストライクを取りにいった高めのベルト付近にきたフォークを弾き返された。広島の各打者はボール球を振らないように目線を上げつつ、ただ見極めるだけでなく、まるでフォークがくるのが分かっているかのようにフルスイングをしていたのが気になりました」
さる球界関係者が話を引き取る。
「広島は昔から投手の投球フォームなどから球種を解読するのが得意だった。スコアラーだけじゃなく、コーチや試合に出ている選手までベンチで投手のクセを探しているといいます。そんなチームカラーがあるから、小さなフォームの違いに気付く選手が多い。16日はDeNAの大物助っ人バウアーから二回までに7点を奪った。バウアーは『クセバレ』を心配していたけど、大勢陣営も何かがバレていると思っているようです」
巨人は23日、DeNAに3-6で敗れ、勝率5割に逆戻りとなった。「魔の八回」は三上やオリックスからトレードで加入した鈴木康らでメドが立ちつつあるが、守護神の不安は、原監督にとって新たな頭痛の種になりそうだ。