好調エンゼルスをモニアック&ネトが牽引も…若手有望株2人に過度の期待が禁物のワケ
若手野手の活躍もあってエンゼルスが好調だ。
今季2度目の4連勝をマークし、首位レンジャーズと4ゲーム差でア・リーグ西地区3位をキープ。チームを牽引しているのは、いずれもシーズン途中にメジャー昇格を果たしたミッキー・モニアック外野手(25=写真右)とザック・ネト内野手(22=同左)だ。
モニアックは、ここまで10試合に出場し、打率.419、4本塁打、7打点。ネトは37試合で打率.266、3本塁打、17打点。ともに走攻守すべての面で貢献している。
若手の伸び悩みが指摘されてきたエ軍にとっては久々に有望株が現れたとはいえ、新戦力への過度な期待は禁物だ。
2016年ドラフトでフィリーズに全体1位指名されて入団したモニアックは、これまで故障で再三のチャンスを逸してきた。フィリーズ時代の20年9月にメジャーデビューし、翌21年には初本塁打。将来の中軸候補として飛躍が期待されたものの、22年のオープン戦で死球を受けて右手の甲を骨折、開幕メジャーを逃した。
エンゼルス移籍後の同年8月にはバントした際、バットとボールに左手中指を挟んで骨折。フ軍から加入してわずか5試合で離脱し、その後、復帰したが再び負傷者リストに入りシーズンを終えた。積極的な打撃とフェンスを恐れない捨て身の守備が持ち味だが、全体1位で入団しながら伸び悩んだのはマイナー時代から度重なる故障に泣かされてきたからだ。