岡田監督がスーツ姿で豪華パーティー出席 阪神首位独走の裏に「東京後援会」復活の後方支援
昨年末にいったん解散
岡田監督の座右の銘から「道一筋会」と名付けられ、球団公認の監督後援会として05年に発足。岡田監督が08年限りで退任して以降も、真弓監督時代は「虎弓会」として継続。その後の和田、金本、矢野と歴代監督を支え続けてきたが、昨年限りでいったん、解散していた。
「かつては小池百合子都知事が会合に参加したことがあります。年間予約席の購入など、スポンサー的な役割を担う会員もいる。岡田監督が後援会の再結成を望んでいたこともあり、阪神電鉄と球団が再結成に向けて尽力したそうです。かつて阪神で監督を務めた星野仙一さんは、政財界とのパイプが太かったが、岡田監督は早大出身とはいえ、関西が拠点。阪神のフランチャイズではない関東の支持母体の復活は、岡田監督にとってもかなり心強いといいます」(前出のOB)
強力な後方支援を得たこともあってか、ここにきて岡田監督のタクトはますます冴え渡っている。
チームは後援会復活を挟み、交流戦に突入するまで8連勝。27日には両リーグ最速で30勝に到達した。
05年以来、18年ぶりの「アレ」を視野に入れる岡田監督は「そら、まだまだやろ。(巨人に逆転を許した08年は)貯金23でも勝てんかったやん」と話すものの、「ここ最近の報道対応は、常に笑みをたたえ、余裕すら感じさせます。戦力的には昨年から大きな上積みはありませんが、前任の矢野監督とは違い、一塁に大山、二塁に中野、三塁に佐藤輝とポジションを固定したことで選手が落ち着いてプレーし、より実力を発揮しているように映ります。
だからでしょう、今季は接戦にも強い。1点差試合は昨季の20勝25敗から12勝3敗に。延長戦も2勝10敗4分けから、サヨナラ勝ち4度の4勝1分けと劇的に改善。土壇場の勝負強さが光ります。もともと投手力が高いチームでしたが、リーグトップの192得点をマーク。岡田監督がポジションに加えて打順も固定したことで、選手個々の役割が一層、明確になったことも無関係ではないと思います」(在阪放送関係者)
■2003年Vと同ペース
交流戦開幕となった昨30日の西武戦も、初回に近本、中野の連続三塁打で一気に畳みかけて先制すると、絶賛ブレーク中の村上頌樹(24)が8回1失点の好投で今季5勝目をマーク。16年ぶりに連勝を9に伸ばし、貯金を今季最多の18とした。47試合を終えての32勝は、星野仙一監督時代に優勝した03年と同じペースだ。
岡田阪神、破竹の勢いはしばらく続きそうだ。