岡田監督の「目配り気配り心配り」に感激!阪神の裏方たちを泣かせた“札幌の夜”秘話
さて、いざグラウンドでの勝負を離れると、交流戦は選手にとって楽しみも多い。今年でいえば6月9日(金)からエスコンフィールドで行われる日本ハム3連戦だろう。実に2年ぶりの札幌遠征。しかも10日(土)と11日(日)がデーゲームだから夜が長い。
岡田監督が現役時代の虎ナインもそうだった。大洋(現DeNA)かヤクルトの主催試合で2年に1度のペースで札幌遠征があり、円山球場で2連戦を行う。ナイター設備がなくデーゲームだったので、選手たちは試合を終えるとススキノに繰り出してリフレッシュ。球団サイドも「せっかく札幌に来たんだから」とチームに同行するマスコミ陣を集め、サッポロビール園や観光レストランで懇親会を開いた。
岡田監督も久しぶりに会う地元の後援者、知人らとネオン街で旧交を温めていた。外出するから宿舎のホテルで夕食はとらない。主力のほとんどがそうだったが、外食したくてもできないメンバーもいた。打撃投手・捕手らの裏方だ。
「オレらの給料ではなかなか外で遊べんよ。毛ガニとか家族への土産も買わなあかんし。宿舎の食事で済ませるわ」。あるベテラン打撃投手は寂しそうにつぶやいた。