大谷翔平「二刀流」フル稼働よりも不安なエ軍救援陣の酷使…補強は内野手ばかりで投壊危機
投手陣の上積みは進む気配ゼロ
救援陣の登板試合数87はレイズとともにメジャートップタイ、イニング数305回3分の2はリーグ8位。救援陣の登板過多は、同じア・リーグ西地区のライバル(最下位アスレチックスを除く)と比べても一目瞭然。レンジャーズ(82試合、272回3分の1=リーグ最少)、アストロズ(84試合、282回3分の1=同13位)、マリナーズ(82試合、279回3分の2=同14位)の3球団はいずれも300イニングを下回っている。
エ軍リリーフ陣のチーム防御率3.80はリーグ6位とまずまずながら、救援失敗を示す「BS」15はリーグワースト3位タイ。ただでさえ盤石とは言い難いうえに、酷使による疲労からリリーフ陣が崩壊状態に陥ってもおかしくないのだ。
8月2日のトレードデッドラインまで猶予があるとはいえ、ここまで補強したのは故障者が続出した内野手ばかり。先発を含めた投手陣の上積みは一向に進む気配がない。
■主砲トラウトILリスト入り
前日に左手首を痛めて途中交代した主砲トラウトは精密検査の結果、左有鈎骨骨折で全治4~8週間と診断され、15日間の負傷者リスト(IL)入りした。
さらに、この日のパドレス戦では4番レンドンが左足に自打球が直撃して「すねの打撲」でベンチに下がった。
野手に故障者続出しているうえに、先発陣で唯一、安定していた大谷は爪が割れた前回登板に続き、今回はマメで降板。投手陣に加えて野手陣も現有戦力のままなら不安は尽きない。