山下美優有がエビアン選手権で期待大なワケ コースは「アイアン巧者」にうってつけ
「ハマれば1日7アンダーぐらい出ると思います」
こう言ったのは開幕前の山下美夢有(21)だ。ツアー初優勝を遂げた小滝水音(25)のスコアは通算18アンダーだったが、最終日のベストは小祝さくら(25)の8アンダー。予選2日間の最少スコアも7アンダー。プロ入り3年で10勝しているだけに読みは鋭い。スコアの読みは当たったものの、山下自身は通算14アンダー5位タイ。3日目が荒天のため54ホールに短縮されたのは誤算だったが、「1日7アンダー」をマークしたことは1日もなかった。
その山下は今週、エビアン選手権(フランス・エビアンリゾートGC)に出場する。2週前の全米女子オープンは「準備して行った」が通算9オーバーで予選落ち。海外メジャーとはいえ、昨季の「女王」が2大会連続の予選落ちは許されない。
「エビアンは期待できますよ」と、ツアー関係者がこう言う。
「全米女子の舞台は海沿いのペブルビーチGL。強風とポアナ芝のグリーンという特殊なコースだった。山下は風を気にして狙ったところに打てず、2日目の18番で左サイドの岩礁に打ち込み、無理して9を叩いたのが痛かった。エビアンのコースはペブルビーチのように荒々しくない。特徴は傾斜です」