専大松戸が千葉県大会Vもエース平野は登板なし…プロ注目右腕の“直球病”にスカウトやきもき
高校野球の激戦区・千葉県大会を制した専大松戸は春に8強入りしたセンバツに続き、2季連続で聖地に立つ。
習志野との27日の決勝戦は両チーム合わせて27安打の乱打戦だった。先発の梅沢は2回と3分の1を投げ、4失点で降板。マウンドを引き継いだ青野が鎮火に成功するも、六回に3失点し、2点を追う厳しい展開に。逆転するにはもう点をやれない状況──。しかし、それでも出番がなかったのがプロ注目の最速151キロ右腕・平野大地だ。
試合はサヨナラで決したが、仮に延長戦に突入しても、「平野を出すつもりはなかった」と、持丸修一監督(75)は渋い顔でこう話す。
「平野はあまり調子が良くない。一時期、球速が140キロ程度まで落ちました。本人は速い球を投げたい気持ちが強くて、140キロ後半まで持ち直しましたが、それだけじゃダメなんです。結局、よく打ち込まれている。球速が遅くても打者を抑えられるような投球を模索しなきゃいけません。それに、四球を出しがちだから、大事な試合で使えません。甲子園? う~ん。あと1週間の様子を見て。今日投げられなかった悔しさをバネにしてもらいたい。本人もそのつもりだろうし、期待はしていますけど」