ドルーリー朱瑛里が自己新更新で総体1500m3位入賞も…マスコミ過熱に野口みずきの師匠が苦言
冒頭の藤田氏は、教え子が女子の400メートル、800メートル、1500メートル、5000メートル、1万メートル、マラソンで日本記録を出した中・長距離指導のスペシャリストだ。ドルーリーの走りについてこう語る。
「優勝した留学生は体形が腰高で、硬さのないフォームは中距離向き。3000メートルも連覇するでしょう。テレビでは体の動きがよくわからなかったが、勝った留学生に比べてドルーリーの走りには余裕が感じられなかった。しかし、3月まで中学生です。この日のスポーツ紙にも前日(予選)の記事が大きく載っていたが、駅伝の成績からマスコミが騒ぎだし、注目度は増すばかり。本人の重圧になっているはずです。日本のスポーツマスコミというのはそういうものですが、そんなことで高校1年生が競技に集中できないのは気の毒です。将来が楽しみな選手ですから、もう少し静かに見守ってもらいたいですね」
レース後、ドルーリーは、「ラストスパートでもう1つ順位を上げたかった。そこは悔しさが残る。これからはスパートを鍛えていきたい」と言った。
駅伝人気とマスコミにつぶされず、来年もこの舞台に戻ってこられるか。