徳島商監督に聞く伝統校の変化「野球さえしとったらいいという昔の徳商には戻したくない」
13日は初戦で愛工大名電(愛知)を下した徳島商が登場する。元中日の板東英二氏や川上憲伸氏、オリックスの杉本裕太郎らを輩出した伝統校だが、2010年以降は鳴門が夏の徳島大会を9回制覇していた。今回12年ぶり24回目の出場を果たしたOBで保健体育科教諭の森影浩章監督(60)に話を聞いた。
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──今年の決勝戦で鳴門を破りましたが、ライバル校への思いは?
「生徒の方はいろいろと意識しているものがありましたよね。鳴門はここ10年間はずっと甲子園に行ってましたし。ただ、(その間)鳴門とは2回しか戦ってませんし、私は戦えば勝てるというチームをつくってきた自信がある。なのであんまり意識していないですけど、選手は『鳴門をやっつけないといかん』と思い過ぎてるような気がしますね(笑)」
■キャプテンの森は「責任者」という肩書からのスタート
──今年の躍進はプロ注目の右腕・森煌誠の存在が大きいと思うのですが、彼はキャプテンでもある。