夏の甲子園3回戦で全滅も…前橋商の住吉信篤監督が語っていた「公立校の意地」
──有望中学生のスカウト活動は大変でしょう。
「そりゃ大変ですよ。硬式経験者はほとんど私立に行ってしまいますから。ウチの登録メンバーは全員群馬出身で、しかも大半が中学まで軟式野球をしていた子たちです。その軟式経験者たちのトップ層は県の選抜メンバーに選ばれ、みんな私立に行ってしまう(笑)。だからアンテナを張り巡らせて、ポテンシャルは高いけれど、これからという子たちを探しています」
──県内のみならず、全国から選手をかき集める私学もありますが、どう思いますか。
「正直ね、私立さんも経営がありますから、それを私がどうこう言うことはできませんし、言うつもりはありません。けど、やっぱり高校野球と考えた時には、地域の子達が県内で頑張って……というのが理想だとは思います」
■入部当初の選手の能力は私学に劣るが…
──昨夏の甲子園は高松商(香川)が8強の大活躍。同じ公立校としてどう見ていましたか。