ジャパンは出足の鋭い防御を強みにしようともくろむが…キックの攻防に課題あり
厳しい戦いが予想されるW杯で、ジャパンはどう戦うのか。
6月の強化合宿では格闘技の専門家ジョン・ドネヒュー氏を招き、徹底的なハードトレーニングで一撃必殺のタックルをたたき込まれた。その手応えを得て、出足鋭いディフェンスを強みにしようともくろむ。
強化試合では一定の成果が出たが、サモア戦、フィジー戦と5試合中2試合で退場者を出すなど、まだ伝授されたタックルを使いこなせていないのが現状だ。
W杯で対戦するイングランドやアルゼンチンも、やはり出足鋭い防御が武器。そして、相手にやられた場合の対処法もちゃんと準備している。それが、キックの活用だ。
出足鋭いディフェンスを遂行するには、後方に15番(FB)と10番(SO)、11番.14番の両WTBのうち、どちらか1人が下がり、残る12人の選手が前方でピッチの横幅を埋めるように並ぶのが原則。つまり、横一列に並んだ防御ラインと最後尾の間には大きなスペースがあり、ジャパンの防御に手を焼けば相手はこのスペースにボールを蹴ってくる。