大谷の胸中は…エンゼルス「主力級6人の放出」の大迷走、カネも若手有望株もドブに捨てた
エンゼルスがプレーオフ進出を断念したことが改めてハッキリした。
主力級のベテラン6人を、獲得球団を募るウエーバーにかけたのだ。日本時間8月30日、大リーグ公式ホームページなどが報じた。
ウエーバーにかけられたのはチーム2位タイの18本塁打をマークするレンフロー(31)、同1位の20ホールドを挙げる左腕・ムーア(34)、今月2日のトレード期限ギリギリに獲得したジオリトとロペス(ともに29歳の投手)ら。獲得期限は公示から48時間以内となる9月1日。他球団の申し込みがなければ、残留してマイナー契約、もしくは自由契約にすることができる。
仮に6人とも移籍が成立した場合、エンゼルスは10億円強の年俸削減になって、なおかつぜいたく税を支払わずに済むという。
30日現在、エンゼルスは地区首位のマリナーズとレンジャーズから12.5ゲーム離された4位。ワイルドカードによるプレーオフ進出圏内からは12.5ゲーム差。とうの昔にプレーオフ進出は絶望的だから、チームを解体して来季以降に目を向けるのは理解できる。
■メジャーワーストの7勝19敗
問題は主力級6人をクビ同然でウエーバーにかけたことで、エンゼルスのチーム編成の拙さ、というかヒドさが浮き彫りになったことだ。
エンゼルスがトレード期限を前に「買い手」に回ったのは、大谷が2018年に加入して以降の6年間で初めて。若手有望株を放出し、ジオリトやロペスらを獲得して9年ぶりのプレーオフ進出を目指したものの、トレード期限以降はメジャーワーストの7勝19敗。プレーオフを狙うどころか、上位との差は広がる一方なのだ。