岡田監督は阪神18年ぶり球団最速の「アレ」で燃え尽きるか…“日本一勇退説”がやっぱり消えない

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夜な夜な繁華街に繰り出した前任時との変化

「前回就任時(2004~08年)も熱心に情報収集をしていましたが、今は試合中も飴をほおばりながら、ベンチで選手を激励し、コーチにはああでもない、こうでもないと、常に指示を出している。前任時は遠征先ともなると毎晩のようにコーチや知人、関係者を引き連れ、繁華街に繰り出していた。

 スタートから酒を勢いよく飲むのですぐに酔っぱらうが、それでも宿舎で待ち構える担当記者と“2次会”をやることもあった。担当記者と夜な夜なカラオケで美声を響かせ、得意の手品を披露することも。そんな岡田監督が今年は、外を出歩く機会がめっぽう減っている。開幕当初から『疲れるなあ』とボヤくこともあり、遠征先では宿舎で焼酎を片手に晩酌することが多いと聞いています」(球団OB)

 前回は47歳で監督に就任した。

「若くて元気だった、ということを差し引いても、阪神の監督はただでさえ重圧がハンパない。勝てば大監督、負ければボロクソですからね。前任時も、巨人と熾烈な優勝争いを繰り広げた2008年はなかなか食事が喉を通らず、コンビニのおにぎりを無理やりお茶で流し込んだり、部屋で食べたものを戻したりすることもありました。実際、その年は自らV逸の責任を取って、電撃退任しています」(チーム関係者)

■積年の思いが成就する達成感

 岡田監督はオリックス監督を退任した2012年以来、11年ぶりに現場復帰した。評論家時代は自身が監督を務めていた05年以降、リーグ優勝から遠ざかっていることを憂いていた。常々、再建プランに思いを馳せ、阪神監督再登板の意欲も高かった。

 そんな積年の思いが実現した上に、就任1年目にして見事にチームを立て直した。その達成感は相当なものだろう。この先、CSを勝ち抜いて1985年以来となる球団2度目の日本一まで駆け上がろうものなら、それこそ抜け殻になるんじゃないか、燃え尽きるんじゃないかと心配する関係者は一人や二人ではないという。

 13日の巨人戦は佐藤輝に満塁弾が飛び出すなど、4-0で快勝した。9月は負けなしの10連勝。2位広島ヤクルトに敗れたため、優勝マジックはついに1。岡田監督は「ここまできたら相手より自力の方がわかりやすい。明日(の先発)は才木かあ。力み倒すやろうなあ」と笑いを交えて話した。14日にも球団史上最速の優勝が決まる中、周囲は岡田監督の去就にヤキモキしている。

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