大谷翔平FAならエンゼルスのサポートなし…それでもリハビリには支障がないこれだけの根拠
■かつてマエケンも似た状況に
大谷とは状況が異なるものの、ツインズ・前田も球団のサポートを受けられなかった。2021年9月に他の部位から移植する腱に加え人工靱帯を補強するハイブリッド手術を受けたが、オフに選手会と経営者による労使交渉が決裂。12月2日から経営者側がロックアウトに突入したため、球団施設は使用できないうえにトレーナーとの連絡も遮断された。
しかし、当時の地元メディアなどによれば、前田は執刀したキース・マイスター医師が勤務するTMIスポーツ・メディシン(テキサス州)からロサンゼルス市内のトレーニング施設にスタッフを派遣してもらったこともあり、問題なくリハビリメニューをこなせたという。
前田同様、大谷が手術を受けたカーラン・ジョーブ整形外科クリニック(ロサンゼルス)もサポート体制は整っている。ハーパー(フィリーズ)ら多くの選手の手術を成功させた同クリニックはスポーツ医療を専門にしているだけに、多数のトレーナーを抱えているうえ、肘専門のリハビリスタッフも豊富。
さらに大谷が契約するトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」は動作解析の専門家だけでなく、リハビリ専門のスタッフも揃っている。
これまでと違い、オフは多忙を極めそうだが、FAになっても地道なリハビリに励むことができそうだ。