【ボートレース】ボートレース鳴門 旅情あふれる!穴向き水面

公開日: 更新日:

11月18日は万シュウ7本

 遠征するファンが鳴門に行くには、東京から飛行機利用なら徳島空港で降りて、徳島バスで鳴門に向かうか、徳島駅までバスで行き、JR鳴門線で行くか。JR鳴門線は単線、鳴門駅はなんと無人駅だった。旅打ち情緒満載である。

 鳴門では明日30日から周年のGⅠ「大渦大賞」が開催される。

 鳴門は1年を通してモーニングで開催されている。出かけた11月18日は一般戦、5日間開催の3日目。天候不順、強風で瀬戸大橋を渡る電車は計画運休になり、丸亀ボートは中止に。だが、鳴門ボートは朝から大勢のファンで賑わっていた。

 水面は小鳴門海峡に位置し、1マークの先には大毛島にかかる赤い大きな小鳴門橋が見えて、のどかさの中で大きなアクセントになっている。風がすごかった。スタート線に沿って張られたいくつもの紅白のフラッグは強い追い風にあおられ、1マークに向かって水面と平行になびいていた。レース後半の風速は8メートル。

 レーサーも後ろから強風に押し出される。スタートのタイミングも取りづらいに違いない。1マークで旋回する時に艇が受ける風の影響は? 予想は普段以上の不確定要素を考えることが必要だ。

 案の定、この日は1Rから大荒れ模様。逃げの決まり手は4Rのみ、差し9本、マクリ1本、抜き1本! アウト勢の④⑤⑥の1着が8本の大荒れ。3連単万シュウ7本、最高配当は最終12Rの4万4230円。帰り際のファンの声。「最後までよう荒れよったな」

 鳴門は全国でも屈指のイン逃げが決まりにくい水面といわれる。コース不問で高配当が期待できる。まさに穴党向きのボートレース場だ。もっとも、翌4日目はレースがかなり落ち着いた。

 場内に飲食施設は1階のフードコート。「舩本」「勝つめし屋」がある。舩本はなるちゅるうどん、いかとえびなど天ぷらが人気。大いか天定食850円はそのいいとこ取りした天ぷらと小丼のうどんのセット(写真)。勝つめし屋では帰りの車内でツマミにする、なるちゃんたい焼150円と牛すじコロッケ100円を確保した。

 終了後はどこで何を食べるか。鳴門には全国の競輪、オートを含めたギャンブル場で唯一(?)といっていい目の前の飲食店、いや食堂がある。「うずしお食堂」という。外見はどこの街にでもありそうな雰囲気の店だが、「孤独のグルメ」でも取り上げてほしいくらい秀逸だった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • その他のアクセスランキング

  1. 1

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  2. 2

    グリズリーズ河村勇輝に試練!ルーキーが直面する超過酷な伝統「雑用係」衝撃の中身

  3. 3

    八村塁の止まらぬ“口撃”に三屋裕子バスケ協会会長なぜ沈黙? 巨額の退職金まで約束されていながらの無責任

  4. 4

    惨敗続きのラグビー日本代表は「ひどく厄介な事態」に陥っている…27年W杯へ向けジョーンズHCがすべきこととは?

  5. 5

    バスケ男子代表PG河村勇輝 NBA生き残りは《172cmの低身長生かした防御力》がカギ

  1. 6

    バスケ八村塁、自分の足元は大丈夫? 協会・代表に批判連発も所属レイカーズでは崖っぷち

  2. 7

    男子バスケ八村塁はパリ五輪に必要か? ホーバスHC「彼から声をかけたらいい」発言の真意

  3. 8

    男子バスケ代表“崩壊危機”は変わらない…八村塁騒動の渦中に渡辺雄太が熱弁火消しも確執消えず

  4. 9

    レイカーズ八村塁vs日本バスケ協会の埋まらぬ深い溝…事務総長は苦しい釈明

  5. 10

    《女子バスケで内紛勃発》日本代表の馬瓜エブリンがブチギレ糾弾!話題の東野技術委員長の正体と評判

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

  3. 3

    悠仁さまの進学先に最適なのは東大ではなくやっぱり筑波大!キャンパス内の学生宿舎は安全性も高め

  4. 4

    過去最低視聴率は免れそうだが…NHK大河「光る君へ」はどこが失敗だったのか?

  5. 5

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  1. 6

    《次の朝ドラの方が楽しみ》朝ドラ「あんぱん」の豪華キャストで「おむすび」ますます苦境に…

  2. 7

    国民民主党・玉木代表まだまだ続く女難…連合・芳野友子会長にもケジメを迫られる

  3. 8

    「人は40%の力しか出していない」米軍特殊部隊“伝説の男”が説く人間のリミッターの外し方

  4. 9

    瀬戸大也は“ビョーキ”衰えず…不倫夫をかばい続けた馬淵優佳もとうとう離婚を決意

  5. 10

    迫るマイナ保険証切り替え…政府広報ゴリ押し大失敗であふれる不安、後を絶たない大混乱