大谷&由伸あるぞ「28年ロス五輪日本代表」...背景には海外市場拡大を目論むMLB
ヤンキース、ドジャースなど一部の球団を除けばメジャーの人気は近年、頭打ち。昨季、MLB全体の観客動員数こそ、7075万人を記録し、17年以来6年ぶりに7000万人の大台を突破したが、視聴率は低迷。昨季のオールスター(シアトル)は3.9%、視聴者数約701万人で、いずれも史上最低だった。
ポストシーズンも振るわず、レンジャーズが球団史上初の世界一を成し遂げたダイヤモンドバックスとのワールドシリーズは不人気カードだったこともあるとはいえ、1試合当たりの平均視聴者数は911万人で、こちらも史上ワーストだった。
番組コンテンツとしての魅力も損なわれたからだろう。複数球団の中継権を保有していたケーブルテレビ運営会社の破綻で、マリナーズなど複数の球団が放映権料の大幅な減収を強いられたケースは少なくなかった。
日本が優勝した昨年のWBCは世界の63放送局、163の国と地域で中継され、各国で高視聴率を記録した。
五輪はWBCのように利益は見込めないものの、中継する国・地域は200を超えるだけに、MLBには国際市場の開拓、拡大につなげたい思惑がある。