巨人正捕手・大城卓三にFA行使の現実味…意外に低い球団評価、台頭しつつある後輩が流出に拍車
「FA権行使の可能性もあるとみています」
某球団の幹部がこう言うのは、今季中にも国内FA権を取得する巨人の正捕手、大城卓三(31)のことだ。
大城は昨季、自己最多の134試合に出場し、打率.281、16本塁打、55打点とキャリアハイの成績を残した。リーグ最多タイの21犠打をマークするなど小技も得意で、盗塁阻止率.373はリーグ2位の強肩でもある。
巨人がこの「打てる捕手」を簡単に手放すはずはないだろうが、冒頭の球団幹部は、「いや、巨人での評価、立場も安泰というほどじゃないのではないか」と、こう続ける。
「昨オフの契約更改は、単年契約でサインした。報道によれば、本人は球団との交渉の席でFAの話は出なかったと言っていた。普通なら、翌年にFA権を取得する選手にはFA権取得を見越して複数年契約を提示するのが誠意です。これには今季、原監督から、捕手出身の阿部監督に交代したことが影響していると思う。原監督は大城のリードに苦言を呈することはあっても、東海大の後輩ということもあり、打撃を買って一塁で起用するなど重用していた。