ナ・リーグ中地区は名将・カウンセル監督率いる鈴木誠也&今永昇太のカブスが有利!
ナ・リーグ中地区
大リーグに詳しいスポーツライター・友成那智氏がレギュラーシーズンの行方を占う。
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優勝候補筆頭はカブスだ。最大のプラス要因は、ブルワーズのカウンセル監督の引き抜きに成功したことだ。カブスは、昨季、最後の最後でポストシーズン進出を逃したが、今季は策士カウンセル監督の巧みな用兵で勝ち試合が増えるとみられ、95勝くらいするかもしれない。
カブスに次ぐのはレッズで、自前で有望な選手を育ててチームを強化する方針に転換した成果が出て投手、野手とも優秀な若手が顔を揃えるようになった。昨季はシーズン中盤にしばらく中地区首位に立っていたが、終盤スタミナ切れを起こして3位に終わった。最終的に勝ち越してシーズンを終えたことは大きな自信になり、今季こそという気持ちが強い。大化けする者が2人以上出れば、90勝前後まで星を伸ばす可能性がある。
昨年、中地区を制したブルワーズは、名将を失っただけでなく、サイ・ヤング賞投手のバーンズをオリオールズにトレードしたため、負け越す可能性が出てきた。名門カージナルスは昨年、正捕手の交代に伴う混乱などで序盤に大きく負けが込み、33年ぶりに最下位に沈んだ。今季は打線が正常に機能し、チーム得点が「中の上」レベルに上昇するだろう。しかしオフに投手陣の補強を十分行わなかった。ローテ、ブルペンとも依然「中の下」レベルで、80勝が関の山ではないか。
パイレーツは先発のオビエドとブルベイカーがトミー・ジョン手術で今季使えなくなり苦しい展開になりそうだ。