ア・リーグ中地区 どんぐりの背比べから抜け出すのは前田健太のタイガース
ア・リーグ中地区
大リーグに詳しいスポーツライター・友成那智氏がレギュラーシーズンの行方を占う。
◇ ◇ ◇
昨年から同地区同士の対戦が大幅に減ったため、予算的な制約の大きい球団が多い中地区は、東地区、西地区の強豪相手に劣勢に立たされ、昨季前半終了時点で5球団すべてが負け越すという異常事態になった。
後半に入ってツインズが先発投手陣の踏ん張りで勝ち基調に転じて最終的に87勝75敗で地区優勝した。その先発陣から後半戦好調だった前田健太と、サイ・ヤング賞の最終候補になったエース格のS・グレイが抜け、攻守の要だったポランコもトレードされた。オフの間にその穴を十分埋めることができなかったので、今季のツインズは戦力がやや低下しており、良くても80勝止まりか。
それに代わって、首位争いを繰り広げるのはタイガースとガーディアンズだろう。両球団とも、先発陣に若い逸材が台頭しているのが最大の強みだ。とくにガーディアンズは顕著で、ローテ5投手のうち50%以上の確率で防御率3点台をマークしそうな投手がビーバー、バイビー、マッケンジー、アレンと4人いる。