ア・リーグ東地区は金満球団ヤンキース、ブルージェイズの2強
ア・リーグ東地区
大リーグに詳しいスポーツライター・友成那智氏がレギュラーシーズンの行方を占う。
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昨年は、驚異的なスタートダッシュを見せたレイズと、自前で育てた優秀な若手が次々に台頭して勢いに乗るオリオールズが首位争いを演じた。3年前に52勝110敗だったオリオールズが101勝して奇跡の地区優勝を果たしたが、この2球団は今季、大きなマイナス要素がある。
オリオールズは最強クローザー、フェリックス・バティスタが昨年10月にトミー・ジョン手術を受けたため、今季全休。代役がキンブレルでは多くを望めない。レイズは攻守の要であるワンダー・フランコが14歳の少女と性交して逮捕され今季は使えない可能性が高い。先発陣に故障者が続出していることも大きなマイナス要素だ。
これに代わって優勝争いをするのはヤンキースとブルージェイズだ。ヤンキースは、オフに獲得したストローマン、主砲のジャッジがフルに機能すれば95勝できる。しかし、昨季は6月上旬にジャッジが足の親指の靱帯を断裂し約50日間負傷者リストに入り、その間に得点力が大幅に低下して順位を下げた。昨年故障に泣いたロドンが復活すれば100勝近くいくかもしれない。