ナ・リーグ東地区はブレーブスとフェリーズがガチンゴ対決!

公開日: 更新日:

ナ・リーグ東地区

 大リーグに詳しいスポーツライター・友成那智氏がレギュラーシーズンの行方を占う。

  ◇  ◇  ◇

 昨年、ブレーブスが序盤から首位を独走し104勝で地区優勝を果たした。圧倒的な強さを見せたのはアクーニャJr、オルソン、ライリーの大ブレークが同時にあったからだ。今年も同じことが起きるとは思えない。ブレーブスは得点力が「特上」レベルから「上」レベルに低下するだろう。一方、フィリーズは昨季前半、T・ターナーのWBC燃え尽き症候群やトミー・ジョン手術明けのハーパーが7月まで一発をほとんど打てなかったことなどで、前半戦は得点力が低かった。それでも最終的に「上」レベルの796得点を記録している。今季はハーパーの本塁打量産を期待でき、両チームの得点力は同レベルに見える。

 ローテはフィリーズがやや上、リリーフは層の厚いブレーブスに軍配が上がる。そんな拮抗した戦力を有する両者の優劣を決めるのはローテーション投手の稼働率で、ブレーブスに分がある。

 投手の育成力があるマーリンズは、昨年84勝してポストシーズンに進出したが、今季はサイ・ヤング賞投手のアルカンタラがトミー・ジョン手術で全休するのが痛い。メッツも、唯一、計算できる千賀滉大が肩の故障で1カ月以上出遅れる。序盤から勝率が5割を切る展開になりそうだ。ナショナルズは、全休が常態化したストラスバーグと、防御率5~6点台と低迷するコービン(ともに年俸約52億5000万円)の2人が、チームの年俸総額の半分以上を占めているため、年俸700万ドル以下の選手たちでチーム編成をせざるを得ず、多くを期待できない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭