ア・リーグ西地区は昨季世界一レンジャース中心に三つ巴、大谷抜けたエ軍は100敗まである
ア・リーグ西地区
大リーグに詳しいスポーツライター・友成那智氏がレギュラーシーズンの行方を占う。
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昨年同様レンジャーズ、アストロズ、マリナーズの3強が首位争いを繰り広げ、大谷の抜けたエンゼルスと、若手が期待通り成長しないアスレチックスが「100敗街道まっしぐら」という展開になるだろう。3強といっても、レンジャーズ、アストロズ、マリナーズは、大きな強みもある半面、ハッキリしたマイナス要素もあるので、一昨年までのように、この地区から100勝するチームが出ることはなさそうだ。
アストロズのアドバンテージは打線に計算できる強打者、巧打者が顔を揃えていることと、通算165セーブのヘイダーの加入でリリーフ陣の層が厚くなったことだ。その一方で、中心選手にピークを越えたベテランが多く、伸びしろに乏しいという弱点もある。
レンジャーズの強みは、自前で育てた優秀な打者が次々に台頭し、得点力がメジャー屈指のレベルになったことだ。守備力も高くセンターラインは最強レベルだ。その一方で、シャーザー、イオバルディ、デグロム(後半戦復帰)とビッグネーム3人を擁する先発ローテは、全員故障リスクが高く、年齢的な衰えも予想されるため、弱みになる可能性が高い。