かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

公開日: 更新日:

結果よりも大事なのは…

「う~ん……簡単に言うなら打てそうな気がする打席が少ないと。飛躍的に多くなってきてはいますけど、極端な話、全打席、打てそうな気がして凡退してしまうのと、打てなさそうな気がしてもヒットになるのとでは全然違うので。ボールの見え方もそうですし。僕としては打ち損じているくらいの方がいいかなと思う。結果よりもです」

ーー打席に入るときに自分の準備ができているかどうかということ?

「打席に入ったときにもう、すでに勝っているか、勝っていないかの話です。打つ打たないは結果としてありますけど、打席に入ったとき、ピッチャーと向かい合ったときに打てそうな気がするとか、そういう感覚の勝負の中で勝ってる打席が多くはなっていますけど、まだ少ないんじゃないかと」

ーー100回打席に入ったら、100回勝てそうな感覚になるのが理想?

「それが一番ですね」

ーー課題を克服するために昨オフは体重を増やしていましたけど、このオフ、何か考えていることはありますか。

「そこは引き続きやるとは思いますね」

ーー1年前以上にもっと体を大きくしたいということ?

「単に食べて太るという話だったら、10キロ、15キロ、2、3カ月のオフの期間に増やすのは結構、簡単だと思うんです。けど、単純計算、筋量だけ増やしていくとなると、2キロとか3キロとか……3キロまでいかないですね。2キロとかそれくらいが限度です。1回増量したからといって、次の年にやらなくていいということにはなりません。増やせて2、3キロ。毎年積み重ねていく段階で、やっと5、6年したときに、10キロ単位であったりといった成果が出てくるというだけのことです。シーズン中になれば筋量も落ちますし、若干、リセットした形でオフに入らなければなりません。それはオフになれば毎年、現役の間は永遠の課題だと思います」

ーーそうやって自分の中の課題をある程度、クリアしたときにメジャー挑戦するのですか。

「それは分からないですね。どのタイミングで自分がそう思うのかというのは分かりません。ただ、小さいころからそこの舞台でやってみたいという気持ちはもちろんもっていましたから。それがいますぐという感覚ではないですし、今年1年やってどう思うのかも分かりません」

(おわり)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  3. 3

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  4. 4

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  5. 5

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  1. 6

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 7

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 8

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した