サブマリンが取り戻した「生命線」…巨人・高橋礼が負けなしの2連勝で防御率0.47
ソフトバンクOBは不調の原因を「球速が落ちたからです」と、こう続ける。
「入団当初は直球のMAXが146キロで、平均球速も135キロ台中盤。速球派サブマリンとして打者をきりきり舞いさせていた。それが21年は頑張って投げても130キロ前後がせいぜい。ホークスには以前、足利豊さんというサブマリン投手がいたが、この人も直球が130キロ台から120キロ台に落ちて以降は活躍できなかった。阪急の山田久志さんや西武の松沼博久さんは直球の球速が落ちなかったから長く活躍できた。下手投げ投手こそ球速が最重要なんです」
それでも高橋は腐らず、奮闘していた。
「出力を上げるトレーニングを泉とやっていた。リリースする瞬間、いかに効率よくパワーをボールに伝えられるかを身につけるため、オフシーズンは東京の施設で練習。復活の兆候が出てきたところにトレードが決まった。真面目な性格で、昔は真面目すぎるあまり空回りすることもあったが、今の高橋ならその心配はないでしょう」(前出のOB)
この日は直球が常時130キロ台、最速137キロをマークした。