“隠し玉”森山良二を単独1位指名した86年、根本陸夫さんは阿波野、西崎との「3頭取り」を想定していた
根本氏からは「おまえの好きなようにやれ。あとは俺が責任を取る」と伝えられていた。
「本当に好きにやらせてもらいました。ドラフト前の最後の会議でも、僕が推す選手がいて、スカウト間で意見がまとまらない時でも、『テル、欲しいんか、欲しくないんか?』と聞いて、『欲しいです』と言ったら取ってくれたこともある。その選手が活躍してもしなくても、責めることはありませんでした。だから、僕自身、何としてもいい選手を探そうと、意気に感じたものです」
そんな鈴木が痛恨のミスをしたことがある。根本氏は部下のミスのフォローも常人離れしていた。