西武ドラ1武内夏暉が完封目前で緊急降板…名球会OBが「故障リスクが増す」と怒る選手とベンチの無為無策
武内はこの日が6試合目の登板で、防御率1.43と抜群の安定感を見せながら、勝ち星は3勝(0敗)にとどまっている。登板6試合でマウンド上にいる間の援護点は計6点。つまり、平均1得点と打線が援護するどころかプレッシャーをかけているのだ。
山崎氏が語気を強めてこう続ける。
「西武打線は打てないなら打てないなりの工夫もない。例えば、この日も6番に入っていた4年目の若林楽人の打率は.131。走者が塁にいる場面でも、引っ張り専門で自分が打つことしか考えていない。進塁打を打つ技術、状況判断に欠けている。これは若林に限ったことではなく、ベンチの責任も大きい。俊足の外野手で能力は高いのだから、今のうちにチーム打撃を徹底させることも必要ですよ。もっと言えば、西武の貧打はドラフト、育成力、補強戦略、監督・コーチの指導力など複合的な問題が絡んでいる。渡辺GMを含め球団が本気で考えないと、見殺しにされる投手の負担が増すばかりです」
西武は5連敗で借金14の最下位。18日には早々と自力優勝の可能性が消滅した。武内を含めた投手陣の今後が心配だ。