セを蹴散らした楽天・今江敏晃監督の「崖っぷち采配」…球団設立20周年で交流戦初V!
打線も6月1日から鈴木が4番に座ったことが大きいという。
「鈴木自身、過去に4番を打ったこともあり、打順による重圧はないでしょう。さらに一発のある浅村とフランコを5番以降に置くことで、『つなぎの4番』としての鈴木の存在がより生きている。投手は一発のある打者が何よりも嫌。彼らの前に走者を出すまいと、鈴木と勝負せざるを得ないシチュエーションをつくっている。今江監督はじめ、首脳陣のベンチワークでしょう。交流戦前と後で、ナインの顔ぶれはほとんど変わってない。負けが込んでいた楽天にとって、セ相手の交流戦は気分転換にもなったはず。リーグ戦再開後も期待できますよ」(川崎氏)
優勝決定後は「球団創設20周年の年に交流戦初優勝。歴史に名を残せるというか、非常にうれしい」と笑顔を見せた今江監督。5月21日にソフトバンクに0-21の大敗を喫したチームは、もうどこにもない。青年監督の振るタクトが、パの台風の目になるか。