著者のコラム一覧
永田洋光スポーツライター

出版社勤務を経てフリーになり、1988年度からラグビー記事を中心に執筆活動を続けて現在に至る。2007年「勝つことのみが善である 宿澤広朗全戦全勝の哲学」(ぴあ)でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。近著に近著に「明治大学ラグビー部 勇者の100年」(二見書房)などがある。

新生ラグビー日本に「ファンタジスタ山沢拓也」という希望 大敗イングランド戦で大歓声浴びる

公開日: 更新日:

 ジョセフ前HCの指揮下、ハードワークで磨き抜かれた組織プレーを武器に、世界の背中に迫った日本代表に、もう一枚欠けていたのが、ストラクチャーと呼ばれるチームの約束ごとを超越できる、山沢のような"ファンタジスタ"だったのではないかーーそれが、ファンがこの間ひそかに抱いていた深層心理だったのである。

 ジョーンズHCは、「チャンスを作り出すことはできたが、フィニッシュにはまだ課題が残る」と二期目の初戦を振り返ったが、得点シーンの起点は、いずれも個人が苦しい態勢から大きく突破したこと。大量リードのイングランドが少し集中力を欠いていたとはいえ、やはり個人で局面を打開できる才能の持ち主がいなければ、いくら可能性に満ちていても、超速ラグビーの実現は難しい。

 そんな当たり前の事実を改めて日本に突きつけたのが、このイングランド戦だった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…