西武・髙橋光成「0勝8敗」絶不調の根本原因…背伸びした“メジャー仕様”の肉体改造が裏目

公開日: 更新日:

「髙橋は入団時は体重88キロで、昨季は105キロ。パワーもスピードも十分あったのに、なぜそれ以上の大幅アップを目指したのか。投手は体重が1キロ増えただけでも感覚にズレが生じ、投球フォームを崩しかねない。何年もかけて徐々に増やしていくのが普通です。確かにダルビッシュ(現パドレス)や和田(現ソフトバンク)ら渡米前年に数キロ増やした投手もいるが、彼らも感覚の違いに苦労していた。ダルは8キロ増やして臨んだ渡米前年の2011年、オープン戦で右ヒジの張りを訴えて登板回避。開幕戦は7回7失点と炎上するなど、3~4月は防御率3.52と苦しんだ。5月以降は立ち直ったが、それを可能にしたのは、対応力、修正力が優れていたからこそ。髙橋にはまだその力がない。背伸びしすぎて墓穴を掘ったと言っていい」

 メジャー仕様ボディーで8連敗の髙橋。渡米を目指す投手にとって反面教師となりそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 この日は髙橋が試合を壊したが、西武が勝てない要因のひとつは得点力不足だ。「1点を取るための策を編み出せない」のは誰に責任があるのか。

●関連記事【もっと読む】…ではそれらについて詳しく報じている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    巨人入り若林楽人「4番気取り」なら新天地でも“塩漬け”不可避…打撃に求められる意識改革

    巨人入り若林楽人「4番気取り」なら新天地でも“塩漬け”不可避…打撃に求められる意識改革

  2. 2
    大谷翔平を激怒させたフジテレビと日本テレビ…もっと問題なのは、情けない関係修復の仕方だ

    大谷翔平を激怒させたフジテレビと日本テレビ…もっと問題なのは、情けない関係修復の仕方だ

  3. 3
    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

  4. 4
    3選狙う小池都知事は情勢調査「一歩リード」も圧勝遠のき焦り…街頭演説も聴衆スカスカ

    3選狙う小池都知事は情勢調査「一歩リード」も圧勝遠のき焦り…街頭演説も聴衆スカスカ

  5. 5
    マイナンバー「1兆円利権」山分け 制度設計7社と天下り官僚

    マイナンバー「1兆円利権」山分け 制度設計7社と天下り官僚会員限定記事

  1. 6
    巨人が「同ポジション」緊急トレードで企む真の狙い…松原を西武に放出、若林を獲得

    巨人が「同ポジション」緊急トレードで企む真の狙い…松原を西武に放出、若林を獲得

  2. 7
    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

  3. 8
    小池知事は都知事選TV討論すべて拒絶…蓮舫氏が街頭演説で暴露し「逃げないで」と訴え

    小池知事は都知事選TV討論すべて拒絶…蓮舫氏が街頭演説で暴露し「逃げないで」と訴え

  4. 9
    永尾柚乃はもはや子役にあらず …すでに「助演女優レベル」の納得エピソード

    永尾柚乃はもはや子役にあらず …すでに「助演女優レベル」の納得エピソード

  5. 10
    高橋一生「ブラック・ジャック」の不安材料? ドクター・キリコ=石橋静河にやはり疑問の声

    高橋一生「ブラック・ジャック」の不安材料? ドクター・キリコ=石橋静河にやはり疑問の声