《和田毅 #2》メディア非公開、超過酷自主トレの裏側「だからオフの方がきついって言ったじゃないですか」
和田のトレーニングで言えば、食事の量も有名です。とんでもない量の食事を、時間をかけてゆっくりと詰め込む。プロ野球は高校や大学と異なり、約半年間試合が続く長丁場。だからこそ、スタミナをつけるために、走って食う。
これは現役時代の工藤公康さんも同じ考え方でした。
「投手は多少、体が丸くても、動ける範囲なら全然OK。それくらい体を大きくしないと、1年間スタミナがもたないから」
と話していたのを覚えています。
結局、この世界は食べるのも能力のひとつなんです。でも、今の若い選手はそもそも量を食べられないので、プロテインで補う。昔と比べてプロテインの効果なども向上していると思うので、それ自体は否定しません。でも、究極はしっかり食事を噛んでのみ込んで、胃袋を大きくする。プロテインはそこからさらに上乗せの部分であり、体調などが悪く、どうしても食べられないという時に頼るもの。それが和田の考えでもあります。
次回は今宮健太という、外見からは想像つかない骨太な男の話です。