著者のコラム一覧
田尻一郎元ソフトバンクホークス広報

1967年、福岡県出身。86年ドラフト外で南海ホークスに入団。88年に引退し、98年まで打撃投手。その後は、一軍と二軍のマネジャー、広報などを歴任した。2023年オフに退団。一軍出場なし。

《今宮健太の巻》「1発かました」僕の目を臆さず睨み返した生意気根性に「大物になるかも」

公開日: 更新日:

 ホークスの遊撃手として、長年活躍する今宮健太(33)。元投手ならではの強肩と守備範囲の広さに定評があります。

 初めて見たのは入団1年目の2010年の新人合同自主トレ。明豊高時代は投手として活躍しましたが、ホークスでは最初から遊撃のレギュラー候補として期待されていました。

 しかし、僕の最初の印象は「うまいけど雑」。グラブさばきは柔らかいけど、送球した先を見ない。投げてすぐに後ろを向くなど、投げたら投げっぱなしだったんです。

 僕はホークスでコーチを務めた森脇浩司さんから「ひとつのプレーは審判がアウトかセーフかをコールして初めて完結する。野手も責任を持って捕球まで見届ける必要がある」という話を聞いていたので、なおさら目についたのかもしれません。

 ただ、当時は現役時代に遊撃で活躍した鳥越裕介が二軍監督。今宮の悪癖はすぐに直されるだろうと思い、心配はしていませんでした。

 こんな話もあります。今宮を含め、ドラフトで指名された高校生3人がその年の秋季キャンプを見学に訪れた時の話です。僕は球団フロントの簑原孝宏さんに言われ、彼らを案内。それまでは“お客さん扱い”をしていましたが、最後に僕は素に近い口調で彼らにこう言いました。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    コメンテーター「早口すぎて何を言っているのか聞き取れない」ワースト5はこの人たちだ

  2. 2

    巨人が決められないバント、出ない適時打の八方ふさがり

  3. 3

    魔性の女に翻弄された真田広之と手塚理美の離婚

  4. 4

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  5. 5

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  1. 6

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7

    悠仁さまは東大志望でも…一般受験生が選ぶなら"定評ある"トンボ研究の大学は?

  3. 8

    高市早苗氏の猛追に旧統一教会が見え隠れ…熱心な信者がXで「サナエ一択」を大拡散

  4. 9

    葉月里緒奈47歳“魔性の女”の現在地 セレブ生活の投稿が性に合っている?

  5. 10

    小泉進次郎氏のトンチンカンが止まらない!「大学に行くのがすべてではない」「改憲はファストパス」まで飛び出す始末