《阪神》ドラ1指名で“高校生回避”のウラに背に腹は代えられぬ藤川監督の強いこだわり
藤川球児新監督(44)を迎えた阪神は、1巡目で金丸を競合の末に外し、外れ1位で伊原を指名した。
最速149キロの直球、スライダー、フォークが武器の即戦力左腕。藤川監督は「即戦力としてどうしても欲しい選手だった」と話したが、今回の1位指名選手は藤川監督の意向が強く反映されているという。コーチ経験のある球団OBは、「くじ引きを避けたい意図もあったようですが……」と、こう続ける。
「藤川監督は1位に関して即戦力の投手にこだわったと聞きました。1位候補には金丸のほかに、ソフトバンクが外れ外れ1位で指名した神戸弘陵の最速153キロ右腕・村上らもリストアップしていたようです。村上はドラフト前から、『藤川監督さんのような“火の玉ストレート”といわれるストレートを投げたい』と、暗に阪神にラブコールを送っていましたが、今季の阪神は才木を除いて先発陣が軒並み成績を落とすなど、若干、投手王国が陰りを見せ始めている。1年目から優勝が義務付けられている藤川監督にとって、背に腹は代えられなかったのでしょう」
阪神では、「全権」といわれた金本政権で、補強に関して監督の意向が強く反映された。2016年ドラフトで大山悠輔の1位指名を強行し、今や主砲を担っている。藤川ドラフトもうまくハマればいいが……。
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