中日「教え魔」去ってまた「教え魔」…松中新打撃コーチ「技術を存分に教えたい」の懸念

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 理論や実績については文句のつけようがない。

 昨30日、中日の新コーチ陣が球団事務所で就任会見を行った。その中の一人が、「平成唯一の三冠王」松中信彦打撃コーチ(50)だ。

 会見では「自分の打撃技術を存分に教えたい」と意気込みを語ったように、技術は一流。中でも右翼線に引っ張った「切れそうで切れない」打球は、球界でも「芸術的」と賞賛されたほど。2004年には打率.358、44本塁打、120打点で三冠王に輝いた。プロ19年の通算打率は.296と、パワーだけではなくバットコントロールもずば抜けていた。

 ホークスの球団OBは「経験だけでなく、理論家でもある」と、こう続ける。

「現役時代は小久保現監督と、細かい打撃談議に花を咲かせていたほど。評論家になってからは毎年ソフトバンクのキャンプを訪れ、二軍で燻るリチャードについて、小久保二軍監督(当時)、元コーチの鳥越裕介さんらと3人で額を集めて『俺ならこう教える』など語り合っていた。指導者経験は21年にロッテで臨時コーチを務めたのみですが、同じ左打者の安田らを朝から晩まで熱心に指導していた」

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