佐々木朗希「密約説」流れるドジャースとの早期契約は“消滅”か…背後にしたたかな2つの狙い

公開日: 更新日:

全球団との交渉で「密約説」払拭狙いか

 が、佐々木のポスティング申請期間が12月中旬にズレ込めば、45日間の交渉期間は新年度の1月15日をまたぐ。ボーナスプールはリセットされ、各球団は「2025年分」のプール金を獲得資金としてつぎ込むことができるのだ。現地特派員が言う。

「そうなれば、最大で750万ドル(約11億6000万円)規模の契約金を提示できる球団がある。今年中にドジャースと契約するよりも3倍の契約金が得られ、そのうち25%がロッテへの譲渡金となる。ドジャースの25年分のプール金は500万ドル程度といわれており、条件的には不利になります。ロッテはそもそも、譲渡金については重要視していません。あと2年待てばメジャー契約が可能で、巨額の譲渡金を得られるにもかかわらず、佐々木の希望を受け入れたわけですからね。むしろ、佐々木サイドが少しでもロッテが譲渡金を得られるようにと、考えているのかもしれない。12月15日までにドジャースと250万ドルで契約すれば、譲渡金は約9750万円。でも他球団と750万ドルで契約できれば、これが2億9000万円にハネ上がる。より恩返しができますから」

 一方、米球界には、「申請時期を遅らせるのは、ドジャースとの密約説をカムフラージュするためではないか」と見る向きもある。

「ボーナスプールが増えれば、獲得に乗り出す球団も増える。MLB公式サイトによれば、今年のフィリーズのプール金の残高はわずか4万2200ドル。佐々木がこれをのむならまだしも、手を挙げることさえ難しい。でも、フィリーズは来年のプール金が626万1000ドルまで膨れ上がるため、獲得のチャンスが出てくるというわけです。仮にドジャース入りが決まっていたとしても、他球団と交渉をしたうえで契約すれば、他の29球団への言い訳になる。何かとダーティーなイメージがつきまとう佐々木にとっても、タンパリング疑惑を払拭したいドジャースにとっても、きちんと交渉した上で契約にこぎつけたとアピールできる。両者の密約説を完全に払拭することはできないでしょうけど、今日明日のうちに契約するよりはいくらか体裁はいいでしょうから」

 とは、別の現地特派員。

 果たして、佐々木の移籍先は大本命か、はたまた……。

  ◇  ◇  ◇

 佐々木は「生意気」と言えるほどの強靭なメンタルの持ち主だ。それを象徴するようなエピソードがある。ウエートトレーニング中に同僚から「そんな軽いのを上げているんだ…」と声をかけられた際の「驚愕の返答」とはいったいどのようなものだったのか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」