阪神4位・町田隼乙 ハイハイ卒業直後から「坂道歩行」で培った強靭な下半身

公開日: 更新日:

 中学に上がると平塚ボーイズに入団。自宅から自転車で40~50分かかる距離でも躊躇しなかった。見学に訪れた際、先輩選手のパンパンに膨らんだ太ももの筋肉に憧れたのが決め手になった。

 光明相模原高3年時にプロ志望届を提出し4球団から調査書が届くも、指名漏れを経験。声がかかっていた強豪大学の誘いを蹴って、独立リーグの埼玉武蔵ヒートベアーズを選んだ根底にはプロへの強い思いがあった。

「今の時代、将来を考えれば進学した方が無難ですが……。『とにかく野球だけに集中できる環境で、最短コースで夢を追いたい』と。ほとんど迷うことなく12月ごろには入団手続きを済ませ、翌1月からは球団寮へ移り住みました」(秀子さん)

 新天地ではルーキーイヤーから正捕手として台頭。オフは生活資金を稼ぐためのアルバイトにもいそしみながら、大学に進むよりも1年早く夢の扉をこじ開けた。

 目標は「阪神のクリーンアップ&正捕手」。物心つく前から鍛え抜いた下半身で球界にどっしり根を張っていく。

▽町田隼乙(まちだ・はやと)2003年4月3日、神奈川県秦野市生まれ。大根小3年から秦野ドリームスで野球を始め、大根中時代は平塚ボーイズに所属。光明相模原高では3年時にプロ志望届を出すも、指名漏れ。埼玉ヒートベアーズでは1年目から正捕手の座をつかんだ。実家で飼う4匹の猫からは「とても好かれている」とのこと。右投げ右打ち。身長186センチ、体重88キロ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…