ワールドシリーズに勝ったドジャース、負けたヤンキースの「決定的差異」

公開日: 更新日:

 今さら言うまでもないが、今年のワールドシリーズを制したのはドジャース、敗れたのはヤンキースだ。

 両リーグ、しかも東西を代表する人気チームの対戦、大谷対ジャッジという超スーパースターの激突で、いやが上にも盛り上がること必至。実際、ここ数年は見られなかったほどの注目を集めたシリーズであったことは事実だ。

 しかし、その盛り上がりゆえ、勝ったドジャース以上に全米中、また大谷効果でチャンネルを合わせたであろうたくさんの日本のメジャーリーグファンに、それこそあまりにみっともない負け方をさらしてしまったヤンキースの方が印象に残るのではないか。

 両チームのワールドシリーズにおける主なスタッツを見ると、数字的にはほぼ互角だった。

【ドジャース】打率.206、本塁打7本、得点25、防御率4.80

【ヤンキース】打率.212、本塁打9本、得点24、防御率3.83

 ワールドシリーズともなれば、お互いデータ分析を駆使し、相手チームのことをとことんまで研究しあって臨む。しかし、勝敗を決したのは打球の初速でも角度でも投球の回転数でもなく、ましてや相手投手、打者の傾向分析など今どき、当たり前のデータとは何の関係もない野球の基礎、つまり当たり前のプレーを当たり前にこなせるかどうかという野球に対する“スタンス”だったと言っても過言ではない。単純にヤンキースは野球がヘタクソだったのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    阿部巨人V奪還を手繰り寄せる“陰の仕事人” ファームで投手を「魔改造」、エース戸郷も菅野も心酔中

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 3

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  4. 4

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  5. 5

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

  3. 8

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  4. 9

    ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

  5. 10

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  2. 2

    阿部巨人V奪還を手繰り寄せる“陰の仕事人” ファームで投手を「魔改造」、エース戸郷も菅野も心酔中

  3. 3

    香取慎吾《体型激変》の声も一蹴し「FNS歌謡祭」で魅了!1月には11年ぶりフジ連ドラ主演の好循環

  4. 4

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

  5. 5

    また維新系の問題知事が…奈良県が2.7億円投入、無料K-POPイベントに注がれる疑惑の目

  1. 6

    フジテレビが2番組を終了させダウンタウン松本人志に「NO」を突き付けたワケ…日テレとは異なる対応

  2. 7

    お笑いバラエティーの頂点は千鳥・大悟に もう松本人志の復帰場所はどこにもなし

  3. 8

    ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

  4. 9

    テレビ界で加速する「松本人志不要論」…敬愛する島田紳助引退時も世代交代進み影響ゼロ

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議