巨人移籍を決断したFA甲斐拓也の「メモ魔伝説」 金メダルの東京五輪でも本領発揮
金メダルを獲得した2021年の東京五輪でも、日本代表の正捕手として各国の打者の研究をしていた。大会後、本紙にこう語っている。
「まず、村田善則バッテリーコーチと捕手陣がミーティング。そこで村田コーチが打者ごとの傾向や特徴を話してくれる。その話と資料のデータを自分の中で一度整理してから、部屋に戻って映像を見ながら自分の思ったことなどをメモしていました。部屋で映像を見る時間? 大体1、2時間でしたね」
昨年就任した小久保監督はそんな甲斐と重なる部分があった。
小久保監督は監督室を開けっ放しにするスタイル。これに甲斐は驚きつつこっそり室内をのぞくと、監督はⅰPadを見ながらノートに黙々とメモ。その姿に、「どんな立場になっても勉強することの大切さ」を再認識したという。
14年間培ってきたデータと情報が新天地でどれだけ生かされるか。
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ソフトバンクを出た甲斐と入れ違いでレッドソックス傘下3Aから加入した上沢直之は、なぜ古巣の日本ハムを蹴り、入団を決めたのか。SNSでは《不義理》という批判もあるが、決断を後押しした「納得の理由」とはいったい何か。
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