開幕戦は新パターで記録的V!世界屈指のショットメーカー松山英樹が「パット名人」になる予感
勝利に大きく貢献したのが、今大会で初めて使ったセンターシャフトのピン型パターです。
プロはパターを選ぶ際、ヘッドやフェース面がどう見えるかといった好みの他、グリップの太さとシャフトの長さなどにも個性が出ます。握って構えて、ストロークした時、ヘッドがスムーズに動き、打感も良ければ、距離感に誤差は生じません。切れそうなラインも自信を持って打てます。
しかし、同型のヘッドで、バランス、グリップ、長さまでまったく同じにしても、打ってみると微妙に感覚が違うから不思議です。
松山にとってこのセンターシャフトのパターは、よほどしっくりきたのでしょう。テイクバックがとてもスムーズで、狙ったラインへしっかりストロークできていた。
「不安はまったくない」という心理状態がテレビ画面からも伝わってきました。
プロはよく「バーディーが一番のクスリ」と言います。1試合でこれだけバーディーの山を築けば、新しい相棒は当分手放せないでしょう。
何かを掴み、パットの不安が解消されれば、あとは体調管理だけ。2025年はメジャー2勝目に向けて、これ以上ないスタートを切ったと言えましょう。