巨人ドラ1石塚裕惺は「坂本2世」改め「誠也2世」…岡本和真や松井秀喜らを指導した名伯楽が徹底分析
巨人は17日、春季キャンプのメンバー振り分けを発表。ドラフト1位の石塚裕惺(18=花咲徳栄)は二軍スタートとなった。
新人合同自主トレはこの日、初めての休養日。16日に行われた10選手による1500メートル走で、2位の5分52秒をマークするなど、今年3月に開業するジャイアンツタウンスタジアムで奮闘中だ。
高校通算26本塁打。高校日本代表でも4番を張った。昨夏の埼玉大会の映像をチェックした阿部慎之助監督(45)が自ら1位指名を決めるなど、「坂本勇人2世」と称される逸材だ。
巨人、広島で36年間、打撃コーチや二軍監督などを歴任し、巨人では松井秀喜、岡本和真、広島では鈴木誠也、前田智徳など多くの高卒スラッガーや好打者を育てた内田順三氏がこう解説する。
「第一印象はとても高校生に見えないなと。大学生ルーキーかと思うくらい立派な体格をしていますね。スイングの特徴は、インパクトの強さと広角に打てること。球を手元まで引きつけて逆方向に大きな打球が飛ばせるのは魅力。私がコーチ時代、高卒では後に右の主砲となった広島・江藤智、巨人・岡本は、柔らかく大きなスイングアーク(軌道)で飛ばすタイプ。石塚は高い身体能力を武器に、コンパクトに上から最短距離でぶつける打法。利き腕の右腕が強く、投球を押し込むことができる中距離打者タイプですね。ただ、この打ち方は金属バットなら飛んでいくが、木製バットのプロでは、前側の左腕でリードすることも大事になります。現段階のイメージとしては、広島入団時の鈴木誠也(現カブス)と重なります」