イチローがアジア人初の米野球殿堂入りも「満票」に1票足りず…足を引っ張ったのは“オールドスクール”
大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言う。
「全盛期のイチローとそりが合わなかったシアトルの記者か、へそ曲がり記者が投票を見送ったのかもしれませんが、考えられる別の理由としては長打、特に一発が少なかった(05年の15本がキャリアハイ)ことではないか。主将としてヤンキースの黄金時代を牽引したジーターが20年に満票を逃したのも本塁打数(1999年の24本が最多)が原因だとみられている。米国には依然としてオールドスクールの記者が少なからず存在し、派手な一発が飛び交うビッグボールを好む記者がいますからね」
ジーターはシーズン最多安打を2度(99年、12年)記録しているものの、打撃タイトルとは無縁だった。
「イチローはマグワイア(カージナルス)、ソーサ(カブス)、ボンズ(ジャイアンツ)らが禁止薬物である筋肉増強剤を使用して本塁打を量産した『ステロイド全盛期』に彗星のごとく現れ、技術と機動力で全米のファンを魅了した。当時から単打狙いのイチローの打撃を批判する記者は一定数いたが、今回の投票ではオールドスクールに足を引っ張られたのでしょう」とは前出の友成氏だ。
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ところで、イチローと大谷翔平はどちらも天才として知られるが、2人には「決定的な差異」がある。いったいどういうことか。何が、どう違うのか。●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。