イチローがアジア人初の米野球殿堂入りも「満票」に1票足りず…足を引っ張ったのは“オールドスクール”
米国野球殿堂は日本時間22日、今年の殿堂入り表彰者を発表し、マリナーズなどでプレーしたイチロー(51)が選出された。アジア人初の快挙とはいえ、事前の予想では2019年のマリアノ・リベラ(ヤンキース)に次ぐ史上2人目の満票での選出が有力視されながら、得票率は99.7%。投票資格のある全米野球記者協会会員394人のうち、1人だけがイチローに票を入れなかった。
これには米メディアも大騒ぎで、ニューヨーク・ポストのベテラン記者ジョン・ヘイマン氏は自身のSNSに「バカ野郎は出てこい」と、投票しなかった記者への怒りをあらわにした。
イチローはメジャー通算2653試合で打率.311、117本塁打、780打点、509盗塁。渡米1年目の01年に首位打者(.350)と盗塁王(56個)のタイトルを獲得し、ア・リーグMVPと新人王を同時受賞し、米球界を席巻した。04年の年間262安打は今もシーズン最多安打として破られていない。デビューから10年連続200安打以上とゴールドグラブ賞を受賞するなど、走攻守三拍子揃ったイチローが100%の支持を得られなかったのはなぜなのか。