どこよりも早いセンバツ予想! 日刊ゲンダイと専門家が占う優勝候補、ダークホース、大穴
台風の目はエナジックスポーツ、山梨学院、千葉黎明
ダークホースは「春夏通じて初出場のエナジックスポーツです」と前出の戸田氏がこう言った。
「神谷監督は08年夏に浦添商を甲子園4強、14年には美里工を甲子園に導いた名将で、選手の育成に長けています。昨秋のドラフトで捕手の龍山が西武に6位指名され、創部3年目ながら『プロに行ける学校』と口コミで広がっている。昨夏の甲子園を制した京都国際も、甲子園の常連校になる前にプロ野球に指名される選手を輩出したことで、いい選手が集まるようになった。エナジックの投手陣は強力で、昨秋8試合に登板して防御率0点台だったエース久高ら140キロを超える投手が3人。上位進出の可能性を秘めています」
前出の美山氏も「同じくエナジックです」と言った。
「持ち味の機動力を生かすノーサイン野球で、盗塁やスクイズも選手の判断で実行しているそうです。昨秋の公式戦は9試合で10盗塁。練習試合は17試合で37盗塁と走りまくっていて、九州大会では本盗もやった。強豪校が嫌がる野球をやります。野球部は廃校になった小学校の跡地でスタートし、今では立派な室内練習場や寮が完成。設備も選手も強豪校に引けをとりません」
日刊ゲンダイは台風の目に「山梨学院」を挙げる。関東大会8強で関東・東京地区のラスト1枠に滑り込んだ。「194センチ、97キロの大型1年生投手の菰田ら将来楽しみな選手が多い」(プロ球団スカウト)と23年センバツVの再現を狙う。
大穴は「千葉黎明」と前出の美山氏がこう続ける。
「遊撃で主将の山本が引っ張っています。昨年の灼熱の夏休みに、朝8時から夕方まで振り込み、守備練習、トレーニングといった冬の練習を繰り返した。さらに秋の大会前に練習試合を30~40試合も行った。冬練と試合数をこなした体力は強豪校以上。甲子園でも旋風が期待できます」
センバツは3月7日に組み合わせ抽選会が行われ、同18日に開幕する。