東洋大姫路・阪下蓮が1回緊急降板…春の「二枚看板」相次ぐ故障に12球団スカウト悲鳴
「ヤバそうだな…」
ネット裏のスカウトが思わず天を仰いだ。
20日のセンバツ高校野球。優勝候補の東洋大姫路(兵庫)のエースで、今秋ドラフト候補の最速147キロ右腕・阪下蓮(3年)が初回に23球を投げただけで緊急降板し、2番手投手に交代したのだ。
試合後、本人は「自分は行けるところまで行こうと思っていたが、肘の張りが凄くあった。制球面も苦しみ、何とか1イニング持つのが精いっぱいだった。今まで経験のない張りで、自分の中で限界というか危険信号が出た。(監督の)岡田先生に降板を直訴した」と明かした。
阪下によれば、昨日の練習で右肘に異変が出たという。大舞台の初戦を託された責任感もあって、懸命な治療をして試合に臨んだが、無理をおして投げた結果、肘がいよいよ悲鳴を上げたというわけだ。
「明らかに状態が良くないというか、肘を気にしながら投げているよう見えた。ドラフト候補として複数の球団がマークしている逸材。無理やり投げたことが今後に影響しなければいいが…」