「官能教育」植島啓司氏
■「男女雇用均等法のおかげで不倫のリスクも差がなくなりました」
今のご時世、不倫をしようものなら手厳しく糾弾される傾向がある。なぜ不倫はいけないのか。男女の愛のありようが前近代的な狭義でとらえられることの不幸を論じたのが本書だ。
「芸能人の不倫騒動がマスコミの餌食になるけれど、実際のところは皆不倫していますよね。僕の周りで不倫していない人はいないし。自由な気持ちになれたことは悪いことじゃないと思いますよ。昔は不倫というと、女性の負担が大きかったけれど、今は男女間の差がなくなりましたからね。男女雇用機会均等法以来、やっと成果が出てきた気がします(笑い)」
■年齢の7掛けの気持ちで恋愛を楽しもう
これだけ離婚率が高くなった現代、婚姻制度そのものが破綻しているともいえるのではないか。
「今までは女性は“選ぶ性”、男性は“まき散らす性”といわれてきましたが、もともと女性は愛人をつくる才能、多くの人を愛する才能を持っているんです。フランスをはじめEU諸国でも婚姻制度をとらない国が増えてきていて、男女ともに、性愛だけでなく複数のパートナーと好ましい関係を持つこと、時間軸で相手が変わっていく関係性というのが実は理想だと思いますよ」