男も萌えるアクアリウム入門編
本書が面白いのは、達人の水草水槽を羨望のまなざしで眺めていた著者が、自ら水槽作りにトライし、その面白さにどんどんはまっていく様子がカラフルな写真と漫画で紹介されている点だ。
読者はページをめくるごとに、まるで旅行記を読むかのごとく水草水槽の世界にはまっていく彼の情熱を追体験できる。熱帯魚も飼ったことがない、園芸の知識もさほどない、さらに面倒くさがり屋だという著者は、水がどんどん透明になって理想の水槽に近づいていく様子に喜び、いつのまにか理想の石や理想の流木を遠くの河原まで探しに行き、ついにはお金を払って石ころを買うに至る。それは、まるで世界の創造主になったかのような喜びなのだ。
■「BOTTLIUM2 ひとり暮らしの小さな小さな水族館。」田畑哲生著
アクアリウムに興味はあるものの、残念ながら家が狭くて水槽を置く場所が確保できそうもない……と嘆く人に、ワンルームでも気軽に始められるボトルのアクアリウム「ボトリウム」を勧めているのが本書。
百均で買った安い材料でも始められる上、リビングや寝室、キッチンの片隅などにちょこんと置ける手軽さ。しかも、その水替えも週に1回くみ置いたペットボトルの水を注いで古い水を押し出すだけだという。