「薬局で買うべき薬、買ってはいけない薬」中川基著
誰もが簡単に買える市販薬は、ほどほどに効いて副作用の心配もない――。こんなイメージは大間違いだと本書は警告する。
CMで“飲み過ぎ食べ過ぎに効く!”などとあおられて何となく買ってしまう胃薬は、当たり外れが大きいという。ドラッグストアでは「セルベール」(エーザイ)と「スクラート胃腸薬」(ライオン)が2強だが、後者の主成分であるスクラルファートはカルシウムと反応すると効果が台無しになり、それどころか頭痛などの副作用を誘発することもある。
一方、前者の主成分であるテプレノンは、医師の処方薬であるセルベックスと同じものであり、鎮痛剤のロキソニンSなど胃粘膜を荒らす市販薬の副作用を抑えるのにも役立つ。こちらを買うのが賢い選択だそうだ。
(ディスカヴァー・トゥエンティワン 1300円)