「中国食品工場のブラックホール」福島香織著

公開日: 更新日:

 今夏、日本にまでその影響が波及した米国食品会社上海現地法人による賞味期限切れ肉使用事件。この事件の背景に迫りながら、近年、厳しい法律と欧米から導入した管理システムで日本以上といわれる中国の食品工場が抱える闇を探るリポート。

 問題発覚の発端となった報道番組を検証しながら、不自然にも見えるこの潜入取材が可能になった理由を推測。さらに、現政権の意向を重視したテレビ局による外資バッシング報道の一環である可能性を解説する。その他、記憶に新しい毒ギョーザ事件など、過去の中国食品事件も取り上げながら、中国で食品安全問題が後を絶たないのはなぜか、その真相に迫る。

(扶桑社 760円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に